東京医科歯科大学における看護教育は、医学部附属厚生女子部に発し、その後医学部附属看護学校として大きく発展しました。平成元年医学部に保健衛生学科看護学専攻が設置され、附属看護学校は平成3年に閉校となりましたが、その後平成5年には大学院博士前期課程、平成7年には大学院博士後期課程が開設され、現在大学院保健衛生学研究科は、看護学分野ではわが国で初めて部局化(重点化)された大学院として、東京医科歯科大学の看護教育を継承しています。こうした長きにわたる看護教育の歴史の中で、東京医科歯科大学からは附属病院ほか多くの臨床実践の場で活躍する人材ほか、教育・研究分野に貢献する人材が輩出されています。
このように東京医科歯科大学および附属病院は、看護の臨床と教育・研究に携わる豊富な人材の宝庫であり、さらなる研究の発展や連携を目指した相互の交流や意見交換の場の形成が必要であると考えます。そこで、このたび「お茶の水看護学研究会」を設立し、雑誌「お茶の水看護学雑誌」を発刊することにいたしました。「お茶の水看護学雑誌」は、看護に関わる独創的かつ新事実を含んだ原著論文のほか、臨床看護実践の事例報告および短報を掲載することにより、看護学の発展および会員相互のネットワークの促進に寄与することを目的といたします。つきましては、設立趣旨にご賛同いただき、一人でも多くの皆様のご入会をお願い申しあげます。 |